検査事例

Case Studies

群馬県F市F町の一般住宅でのアスベスト分析事例

群馬県F市F町にある築30年以上の一般住宅でのアスベスト分析の事例についてご紹介します。

アスベストは古い建材に多く含まれている可能性があり、その建材の劣化が進み飛散するような環境下にあると、飛散したアスベストによって人体への健康リスクを引き起こす恐れがあります。

そこで、当該住宅では解体工事業者様(建築物石綿含有建材調査者)がアスベスト含有が疑わしい建材を特定し、周囲への飛散を防ぐための隔離措置を講じた上で採取が行われました。

採取された建材は、当社へ宅急便で送られました。

分析開始にあたり、肉眼と実体顕微鏡で予備観察を行いました。

必要に応じて、検体の前処理及び調製(灰化・酸処理・浮遊沈降等)を行います。

建材によっては、X線回折装置による分析を追加することもあります。

今回は、前処理(灰化・酸処理・浮遊沈降)を行った後にプレパラートを作成し、偏光顕微鏡による繊維の同定を行いました。

偏光顕微鏡で繊維はアスベスト(アモサイト)の特徴が確認できたため、アスベスト含有と判定しました。

この分析結果を元に、適切な処置が行われることで、住環境の安全性が確保されます。

アスベストの含有が確認された場合は、適切な除去や対策が行われることが重要です。

アスベスト分析は建物の改修・解体工事作業の従事者、周辺環境において生活する市民などへの健康リスクだけではなく、 建築物の評価損リスクとしても利用され、アスベスト検査の重要性が増しています。

アスベスト分析を行うことで、現在のアスベストの使用状況等を把握し、今後建物等を適切に維持管理することへ繋がります。

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